2023.05.25
#家づくり

住宅ローンの返済負担率はどのくらいが適切?25パーセント以内が目安?

スタッフ
住まいを購入するときにほとんどの方が利用することになる、住宅ローン。
「毎月返済で支払うのは大変そう」「本当に借りた分を返せるかな」
このような不安をお持ちになる方も多いことでしょう。

ローンに関しては様々な用語がありますが、きちんとローンについて理解しておくためには、そうした用語について正しく把握しておくことが必要です。

今回は、そのような用語の1つである「返済負担率」について、その意味や目安をご紹介します。
住宅の購入をお考えの方は、ぜひご覧ください。

□返済負担率とは?

ここでは、そもそも返済負担率とは何なのか解説します。

返済負担率(返済比率)とは、「年収に占める年間返済額の割合」のことです。
言い換えると、「年収のうち、何パーセントをローンの返済に充てるか」を表す数値ということになります。

例えば、年収が400万円で返済負担率が25パーセントだとすると、1年間のうちでローンの返済にあてる金額は100万円ということになります。

住宅ローンを借りる際には金融機関のチェックを受けることになりますが、その際、返済負担率はチェックされるポイントの1つとなります。
この返済負担率が基準を超えると返済負担が重くなり、返済が滞るリスクが高まるため、融資を受けられなくなったり、借入額を減らされたりすることがあるため注意が必要です。

□返済負担率の目安は25パーセント以内?

具体的な返済負担率(返済比率)の数値としては、様々な意見がありますが、「25パーセント以内」が1つの目安とされています。

ここでは、額面年収600万円の場合を例に見てみましょう。
600万円の25パーセントは、600×0.25=150(万円)です。
これを12ヶ月で割ると、1月あたりの返済額は、150÷12=12.5(万円)となります。

そして、やや多めですが税金や社会保険料の合計を年収の20パーセントと仮定すると、額面年収が600万円の場合、手取り年収は480万円となります。
480を12ヶ月分で割ると、1月あたりの手取り収入は、480÷12=40(万円)と求められます。

つまり、1月あたりの生活費は、その40万円から12.5万円を引いて、27.5万円となるのです。

よって、この27.5万円から食費や光熱費、教育費などを支払うことになるわけです。
これらの金額をやりくりしながら生活をしていくと考えると、贅沢はできませんが、やっていけない金額ではないでしょう。

□まとめ

今回は、住宅ローンの返済負担率について解説しました。
返済負担率は25パーセント以内が1つの目安となります。

ただし、25パーセントはあくまでも一般的な目安であり、すべてのご家庭に当てはまる数字ではありません。
それぞれの収入や貯金額、教育費などを総合的に考えて、無理のない返済負担率を考えることが大切です。