2024.01.01
#家づくり

窓の熱貫流率について知ろう!住宅の断熱性能向上への第一歩!

スタッフ

近年、エコ意識が高まる中、エネルギー効率の良い住宅を建てたいという方も多くなってきたのではないでしょうか。

特に、窓の熱貫流率は断熱性に大きく影響し、快適な住環境を実現するためのカギです。


そこで、この記事では、窓の熱貫流率が住宅の断熱性にどのように影響するのか、そして省エネルギー性能向上にどう寄与するかについて見ていきます。

□熱貫流率の基本!窓の断熱性能を理解しよう!

*熱貫流率の意味

熱貫流率は、熱がどれだけ伝わりやすいかを示す値です。
例えば、室内と室外の気温差が1度のとき、1時間でガラス1平方メートルを通過する熱量を数値化したものがこれに当たります。
この数値が低ければ低いほど、熱は通しにくく、断熱性が高いと言えるのです。

*断熱性能への影響

熱貫流率が低い窓は、室内の温度を保ちやすく、エネルギー効率を高めます。
また、結露を防ぐことも重要なポイントです。
温度が下がりにくいため、結露が発生しにくくなり、快適な室内環境を保てるのです。

さらに、断熱性能の向上は、室内の環境を快適に保つだけでなく、住宅のメンテナンスコストを下げる効果も期待できます。

*省エネルギー性能の向上

熱貫流率が低い窓は、冬の暖房費削減や夏の冷房効率の向上に貢献します。
低熱貫流率の窓を選ぶことは、長期的に見てもエネルギー消費の削減につながり、環境にも優しい選択と言えるでしょう。

□国際基準と比較!日本の窓の断熱性能

1:日本と国際基準の比較

日本の熱貫流率基準は、国際基準と比較して劣っているのが現状です。
例えば、ドイツの基準は1.3と定められており、日本の基準2.33を大きく下回っています。
これは日本の住宅の断熱性能の遅れを示しています。

2:法的基準の変更とその影響

日本では、これまで断熱性能に関する法的な義務はなく、「指標」のみが設定されていました。

しかし、脱炭素社会への対応として、省エネ性能の基準が見直され、2025年には住宅を含む全新築建物に対して、断熱材の厚さや窓の構造などの基準を満たすことが求められるようになります。
これにより、日本の住宅の断熱性能は大きく向上することが期待されます。

□まとめ

窓の熱貫流率は、住宅の断熱性と省エネルギー性能に大きく影響します。
低い熱貫流率を持つ窓は、エネルギー効率の向上、結露防止、快適な室内環境の維持に貢献します。

また、日本の断熱基準は国際基準に比べて劣っているものの、2025年以降の法的基準の変更により、住宅の断熱性能は大幅に改善される見込みです。
今回の記事を参考に、自宅の窓の断熱性能に関しての知識を蓄え、快適な住環境を実現しましょう。